家の解体工事の流れ
解体工事とそれに伴う費用を把握し、自治体の助成制度を確認したら、複数の業者に見積もりを取りましょう。インターネットの一括見積もりサービスを利用するのもおすすめです。解体業者を選んだ後、どのように進めていくのか、解体工事の流れを順番にお伝えします。
[ 1 ] 家屋調査
まず行われるのは近隣の家屋調査です。解体工事をする際、振動により近隣の建物にヒビが入ったり、建物が傾いたりする可能性があります。そのトラブルが解体工事によるものなのか判断するために、事前に家屋調査をするのです。特にRC造の建物を解体すると、振動が大きいといわれます。
[ 2 ] 現地調査
次に現地調査が行われ、正式に見積もりが出されます。現地調査には必ず立ち会って、依頼した業者の状況判断と費用の算出の仕方を現場で確認しましょう。
現地調査は1社ではなく、複数の業者に依頼し、比較検討するのがポイントです。あくまで目安ですが、見積もりから解体工事終了までは1か月程度見ておくとよいでしょう。
[ 3 ] 解体工事
解体工事は、業者が始める前に施主が行うことと、業者に任せる工事の2つに分けられます。
解体工事を実施する準備として、以下を済ませておきましょう。・自治体へ解体工事の申請(解体の1週間前まで)
・近隣への挨拶(解体の3日前まで)
・不用品の撤去(解体工事実施まで)自治体によっては「事前周知標識の設置」の申請が必要な場合があります。近隣への挨拶と自治体への申請は、解体業者に代行を依頼することも可能です。
また、近隣への挨拶はできる限り早めに行うことをおすすめします。昨今では自宅で仕事をする人が増え、解体工事によっては「仕事にならない」ということがあるでしょう。近所迷惑にならないように、余裕をもって挨拶をしましょう。
[ 4 ] 廃材処理、整地
家屋の解体工事を終えたら、廃材の処理・運搬と、整地作業が行われます。解体工事の後、その土地をどうするか、土地の使用目的はあらかじめ決めておきましょう。整地した後、新たに住宅を新築するのか、更地として売却するか、駐車場にするのかなど、用途によって整地の仕上げ方は変わります。
解体工事後は、廃材の分別と運び出し、地中の確認、整地などの工程が行われます。